ブックスタート実施要領

更新日:2019年03月29日

1.目的

 近年親子関係の希薄化に起因すると思われる少年犯罪、児童虐待などが多発し、大きな社会問題となっています。赤ちゃんに本を読んであげることによる「ことばかけ」の行為は、親子の絆とコミュニケーションを深める機会に繋がると言われています。
 この事業は絵本を通して赤ちゃんと保護者が楽しい時間を分かち合うことを応援する子育て支援策として、市保健センターで実施される乳児健診に参加したすべての参加者に、絵本や読み聞かせアドバイス集などの入った「ブックスタートパック」を図書館員と保健師が説明の言葉を添えてプレゼントするものです。

  1. 本を手渡すことによって読書への動機付けを図り、赤ちゃんと保護者が一生にわたり図書館を意識し、利用する生涯学習の素地を創出する機会とします。
  2.  親子の健やかな生活を願い、市保健センター、子育て支援センター、市民ボランティア団体などの協力連携を得て、子育て支援に関する様々な情報と機会を提供します。

2.実施日・場所

9、10ヶ月児健診時(市保健センター)

3.対象者

市保健センターの該当月の健診を受診した9、10カ月の乳児とその保護者に「ブックスタート・パック」を配付します。

4.配布物

  1. 図書館が用意する配付物:絵本2冊、赤ちゃん絵本ガイド、おはなし広場日程表、利用者登録用紙、布製バック
  2. 市保健センターが用意する配付物:子育てほっとダイヤル
  3. 子育て支援センターが用意する配布物:ファミリーサポート案内 

5.図書館フォローアップ

  1. 乳児が参加可能な読み聞かせの会を、図書館で週1~2回開催。
  2. 赤ちゃん絵本コーナーの充実
  3. 「赤ちゃんに優しい図書館」を目的とした施設整備の推進。
  4. 乳児とその保護者を温かく迎える雰囲気作り。

恵庭市ブックスタート事業運営体制

1.運営体制

恵庭市ブックスタート事業運営体制図

2 配付物

 絵本2冊、図書館の絵本ガイド、図書館利用者登録用紙、子育てほっとダイヤル案内、恵庭市ファミリーサポートセンター案内、おはなし広場日程表の6種を指定のバッグに入れて渡します。子育て支援センター利用案内は、担当職員が直接会場で保護者に手渡します。

3 実施方法

パック配付前

 図書館はブックスタートの案内チラシを作成し、健診対象者への郵送物に同封してもらいます。
保護者に伝えるメッセージの統一性を図るため、配付時に立ち会う図書館員と保健師は共通の資料を用いてブックスタートの事前学習を行います。
図書館は、各部署から提供された配付物と図書館側の配付物をバッグに詰めます。

ブックスタート・パック配付

 市保健センターで4月から毎月1回行なわれる9~10カ月児の健診会場で配付します。
受付時間(9時30分)までに図書館員3名、読み聞かせ担当者(えにわゆりかご会会員3名前後)は会場に集合します。
 まず、保健師が問診時に「親に絵本を通した心のふれあいの大切さ」と絵本がプレゼントされることを伝えます。
 医師の診察を待つ親子に、えにわゆりかご会会員が読み聞かせ等の実践を通して、「赤ちゃんと本の出合いが早すぎない」「絵本は赤ちゃんのもの」などを伝えます。
 図書館員は健診が終了した親子に1対1で向かい合い、「ブックスタートの主旨」「赤ちゃんは図書館利用者としての権利を持つ」「関係機関の乳児の受け入れ体制」について説明してからパックを手渡します。問診の待ち時間が長くなってきた時は、状況に応じて診察終了前に保護者にパックを手渡します。

関係機関との連携

 パック購入やブックスタート実施に必要な情報収集は、特定非営利活動法人ブックスタートを通して行います。日本のブックスタート中央機関として平成13年に発足した特定非営利活動法人ブックスタート支援センター(平成16年に組織名称を「特定非営利活動法人ブックスタート」に変更)は東京に本部を置き、パック作成やブックスタート実施に係る指導・研修などに関わっています。
 平成13年にパック配付対象者(保護者)に協力願い実施した「恵庭市ブックスタート事業アンケート調査」の分析は北海道文教大学に依頼し、平成17年に追跡調査を実施しています。
 えにわゆりかご会は、ブックスタートのフォローアップ支援を目的として発足した市民組織です。絵本を通した子育て支援活動を行い、ブックスタート会場や子育て支援センターでの読み聞かせ、乳児を対象にした「あそびわーるど あかちゃんといっしょ」を図書館等を会場に開催しています。

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教育委員会教育部 読書推進課

電話 :0123-36-1545
ファックス :0123-37-2184
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