島松駅に黒いタンク車が!?

更新日:2020年08月14日

この写真は、昔の島松駅を上空から撮影したものです。現在トライアル恵庭島松店のある場所には、日本石油札幌油槽所の石油貯蔵施設があり、1997年頃まで、苫小牧から石油を列車で運んでいました。写真には、留置線に停まっている「黒い横長のタンク」(石油貨物車両)が連なっているのが見えます。また、ほかに恵庭農協の倉庫などにも専用線を敷設して、荷物を運び入れている時期もあったそうです。

さらに、島松駅から陸上自衛隊島松駐屯地へ物資を輸送するための専用線もありました。専用線は、駅の北側(札幌方面)で本線から分岐し道道江別恵庭線を横断、下島松と西島松の境界辺り(島松工業団地内)で大きな弧を描きながら南へ進路を変え、駐屯地へ向かうものでした。当時、線路脇には警報機や遮断機もなく、近隣に住む方は「目の前を貨車が走っていた。」と話しています。その後、昭和62年にトラック輸送に変更され、廃線となったそうです。

島松駅の東側は専用線の名残りをとどめていますし、自衛隊の専用線の跡は一部を除き市道となっていますので、散歩やランニングでもしながら、その昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

この写真は、現在において専用線が道道江別恵庭線を横断して敷設されていたと考えられる場所です。