令和7年度 第16回 恵庭市小中学生 調べる学習コンクール

更新日:2025年11月12日

第16回恵庭市小中学生調べる学習コンクールの表彰式が行われました

令和7年度 第16回恵庭市小中学生調べる学習コンクールは、472名、472作品の応募をいただき、審査の結果、小学生6名、中学生6名、合計12名が入賞され、令和7年11月9日(日曜日)恵庭RBPセンタービル 3階視聴覚室において表彰式を行いました。

表彰式では表彰状等が授与され、受賞者インタビューでは、作品を作るうえで苦労したことや伝えたい思いをお聞きするなど、和やかな雰囲気のなか閉会いたしました。

なお、小学校部門 上位4作品、中学校部門 上位4作品、計8作品については、全国コンクールである「第29回 図書館を使った調べる学習コンクール」へ推薦されます。

 

表彰式の模様が  FM e-niwa 『 まちナビ 』で放送されます。

表彰式の模様や市長賞受賞者へのインタビューが、FM e-niwaで放送されます。

・番組名      『 まちナビ 』  

                   令和7年11月12日(水曜日) 17時~18時        

                  (注釈)この番組は翌日(11月13日)早朝5時から再放送も予定されています。

 

調べる学習コンクール表彰式 講評  審査委員長 恵み野旭小学校長 田中 智則

  今年度の調べる学習コンクールに応募し、入賞された皆さん、誠におめでとうございます。今年度の作品は、小学生162点、中学生310点、合計472点と、昨年を上回るたくさんの作品の応募がありました。その中から選ばれた小学生の部6点、中学生の部6点について、感想を含め、講評を述べさせていただきます。

  今回の入賞作品は、どれも、自身の日常生活の中で芽生えた疑問から出発して、複数の資料や情報を活用し、実験やフィールドワークも取り入れながら主体的に探究活動を進め、自分の考えを導き出している、素晴らしい作品でした。

  皆さんがこのコンクールに一生懸命に取り組んだ成果は、「学ぶ力」となって、作品の中によく表れています。これからも、「なぜ?」と感じた疑問を追究する姿勢を忘れずに、学びを重ね、成長してくれることを期待しています。

  本コンクールが一層発展し、恵庭市の子どもたちの読書活動の充実や主体的に学ぶ力の育成につながることを願いますとともに、本コンクールを支えていただいた全ての方々にお礼を申し上げ、審査委員長のまとめとします。ありがとうございました。

令和7年度入賞作品・講評

市長賞

小学生の部

R701ゴミの行方を追え!

『ゴミの行方を追え! ~ゴミから分かるその街のモラル~』

若草小学校 5年

戸塚 大心 さん

《講評》

「自分の出したゴミがどうなるのだろう?」という疑問から、ゴミの種類や恵庭市での分別方法、ゴミ処理の方法について、恵庭市主催のワークショップへの参加やゴミ処理場への取材、市の動画サイトなど、多様な視点を取り入れて作品をまとめています。探究活動を通して、ゴミを見ればその街のモラルがわかるというほど、ゴミの分別が大切であることを学び、自分にできることをしっかりと考えています。日常生活の中で浮かび上がった疑問をとことん突き詰めて調べた力作に、心を動かされました。

 

中学生の部

R707名字歴史と由来

『名字 ~歴史と由来~』

恵明中学校 2年

佐藤 ほなみ さん

《講評》

自分の名字の由来に関する疑問をきっかけに、名字の起源や様々な名字の由来を、Webサイトを中心に調査し、ワープロソフトを活用して、各項のタイトルや説明、図表、分布図などのレイアウトを工夫しながら、伝えたいことが自分の言葉で端的に分かりやすくまとめられている力作です。平安時代後期を起源とする名字について探究的に調査を進める中で、作者の名字が武家藤原氏に由来する「藤」のつく「十六藤」に当たることを知り、自分の家系についても調べてみたいという新たな探究心につなげていることが素晴らしいです。

 

教育長賞

小学生の部

R702みちのえきしらべ

『みちのえきしらべ』

恵み野小学校 2年

梅坪 咲歩 さん

 

《講評》

自分が大好きな道の駅が何のためにあるのか、道の駅のマークにはどんな意味があるのかという疑問と、道の駅をみんなに知ってもらい、好きになってもらいたいという動機から、本やインターネット、道の駅めぐりを通して調べたことを1冊のファイルに丁寧にまとめています。道の駅には、1.休憩機能、2.情報発信機能、3.地域の連携機能の3つの機能があることや、スタンプ・ピンズラリーの参加方法などが分かりやすく紹介されており、読んだ人が道の駅に興味をもつことができる作品となっています。

 

中学生の部

R708コレラが変えた世界

『コレラが変えた世界 ~人類と感染症の戦いからの教訓~』

恵明中学校 2年

末岡 大知 さん

《講評》

将来は医者になりたいという夢を持つ作者が、幕末に限られた知識と道具でコレラに立ち向かう姿を描いたテレビドラマをきっかけに、コレラについて詳しく調べようという着眼点が素晴らしいです。数多くの文献やWebサイトをもとに、コレラの歴史や治療方法、社会に与えた影響などが丁寧にまとめられています。コレラが誤った情報により被害を拡散させた歴史を踏まえ、SNSに情報があふれる現代において、「正しい情報を見極める力を養うことがこれからの時代を生きる上で欠かせない」という結論につなげたことに感心しました。

 

学校図書館活動推進協議会長賞

小学生の部

R703なぜなの北海道が開拓されたワケ

『なぜなの?北海道が開拓されたワケ~ぼくに流れるフロンティアスピリッツ?~』

恵み野小学校 4年

一戸 奏佑 さん

《講評》

学校で北海道開拓の村に見学に行くことをきっかけに、北海道の開拓の歴史や開拓民の苦労に興味を持ち、自分なりに予想を立てた上で本やインターネット、博物館調査などで計画的に探究学習を進めています。調査を進める中で、北海道の開拓がアイヌの人たちに与えた影響や自分の住む恵庭市の歴史に興味が広がっていくことに感心しました。更に、自分の祖先も開拓民だったことを知り、祖母から聞き取りや曾祖父の日記などから、開拓当時の暮らしの様子や苦労などを自分との関わりで理解を深めていたことが素晴らしいです。

 

中学生の部

R709AIロボコは地球を救う

『AIロボコは地球を救う ~地球を救え!私の9年計画~』

恵明中学校 3年

岡田 虹帆 さん

《講評》

本作品は、将来ITエンジニアになりたいという作者が、人材不足の解決策として、漫画の主人公「ロボコ」のような感情をもつAI搭載型のロボットを開発するための9年間のロードマップです。数多くの文献やWebサイトをもとに、AI搭載型のロボットを開発するためにはどのような技術が必要なのか、そのためにはどんな学びが必要で、どんな進路を選択すればよいのかが、説得力をもって丁寧に語られています。まとめとして今後9年間のロードマップが明確に示され、作者の進路の実現を応援したくなる、夢のある作品となっています。

 

審査委員長賞

小学生の部

R704鳴く虫の秘密

『鳴く虫の秘密』

柏小学校 6年

根岸 遥人 さん

《講評》

夜になると聞こえてくる虫の鳴き声に興味をもち、5種類の昆虫が鳴く仕組みや鳴く理由を、本や図鑑で調べ、写真や図解で分かりやすく説明しています。また、これまでの経験から、虫が鳴く条件について疑問をもち、実際にコオロギを飼育し、明るさや気温、音などの条件を変えて鳴き方を観察することで、コオロギは「体内時計」で朝・昼・夜を認識して鳴いているのではないか、という自分なりの考察を導き出していることに感心しました。昆虫に対する探究心あふれる作品です。

 

中学生の部

R710UVと私たちへの影響

『UVと私達への影響』

恵明中学校 2年

伊藤 詩恩 さん

《講評》

近年、紫外放射(紫外線)が強くなっていることに危機感をもった作者が、紫外放射が人体に与える影響やその対策についてまとめた作品です。前段では、紫外放射がシミ・皺の出現や白内障、皮膚がんの原因となることを解説した上で、計測器を活用し、条件を変えた比較実験により、紫外放射量が増加する天候や時間帯を表とグラフで説得力をもって導き出しています。後段では、紫外放射対策のための服装やサングラスの活用、予防のための食材などの情報がまとめられており、紫外放射対策の必要性を実感できる作品となっています。

 

奨励賞

小学生の部

R705大好きみそ

『大すき「みそ」』

若草小学校 2年

戸塚 凰心 さん

《講評》

昨年調べたお米に引き続き、今年は、毎日飲む味噌汁に使われている味噌について、種類や原材料、産地、栄養などを本やインターネットで調べ、絵や表、地図など多様な方法で分かりやすくまとめています。また、調べたことをもとに実際に2種類の味噌づくりに挑戦し、その過程が写真や解説で丁寧に記録されており、味噌が大好きな気持ちがよく伝わってくる作品でした。出来上がった味噌を食べ比べし、「市販の味噌よりおいしい」という家族の言葉が、大きな自信となりました。

 

R700677.8の正体は

『77.8の正体は!? ~ラジオはどこでも聞けるのか?~』

和光小学校 4年

内藤 紘誠 さん

《講評》

地域のイベントで乾電池を使ったラジオを作ったことがきっかけで、「災害時に恵庭市内のどこでもラジオが聞けるのか?」という疑問を持ち、その解決に向けて調査活動を進め、パワーポイントスライドで見やすくまとめられています。市内に22もの調査地点を設定して市役所屋上のアンテナから発せられる電波をキャッチできるのか根気強く調査し、「電波の性質上、山の中では電波が届きにくい」という結論を導き出したことや、「天気の影響」について調べることを今後の課題として設定している探究心が素晴らしいと感じました。

 

中学生の部

R711今まで毒を飲んでいた

『今まで毒を飲んでいた!? 薬のひみつ』

恵明中学校 2年

玉山 結珠 さん

《講評》

薬剤師を父にもつ作者が、「風邪薬を飲んでも時間が経つと症状が戻ってしまうのはなぜか」、という問いを出発点として、薬に対する4つの疑問について文献やWebサイトで調査したことが絵や手書きの文字で丁寧にまとめられた作品です。作者が疑問を解決していく中で、薬は適量であれば薬物、量が多ければ毒物として働くことを学び、薬を飲む際には説明書をよく読み、薬に正しく向き合うことが必要であるとの結論を導き出しています。学んだことを自身の今後の生活に生かしていこうとする価値ある作品です。

 

R712未来の食卓に昆虫を

『未来の食卓に昆虫を』

恵明中学校 2年

村田 煌亜樂 さん

《講評》

飼い猫が昆虫を食べたことをきっかけに、昆虫食に興味をもち、調べることにしたという発想が大変ユニークです。作品では、昆虫食の歴史や昆虫食を日常食として取り入れるための工夫と調理方法、昆虫食に関する国際的な動向などを文献で調べ、イラストを使いながら丁寧にまとめています。探究活動を進める中で、作者が実際に5種類の昆虫食を食べ、ランキング形式で感想として示したことに驚かされました。この実食体験が、昆虫食は食糧問題や環境問題を解決するためにも必要な食材であるというまとめに説得力を与えています。

 

 

 

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恵庭市小中学生調べる学習コンクールとは

 恵庭市は、生涯各期において、いつでも・どこでも・だれもが等しく読書活動に親しむことができるよう、子どもの読書活動を継続的・体系的に推進し、本を通して豊かな心や自ら学ぶ力を育成するため、学校図書環境の整備充実に取り組んでおります。

 このコンクールは、調べる活動を効果的に進めるため、授業や夏休みを利用して実施するものであり、学校教育で行われている様々な教科での図書館を活用した授業や図書館メディアの活用により、児童生徒の自ら学ぶ力の育成を目指し実施しています。

 市内応募作品の中から市長賞他受賞作品が選出され、11月に表彰が行われます。

また、上位入賞作品は財団法人図書館振興財団が主催する全国コンクールに推薦されます。

 近年、全国コンクールで受賞する作品も出てきており、恵庭市小中学生の調べる学習への取り組みの高まりが感じられます。

 

第16回恵庭市小中学生調べる学習コンクール作品募集のご案内

 

R7第16回調べる学習コンクールポスター

【募集期間】

8月26日(火曜日)~9月16日(火曜日)

提出先は、在学する市内小中学校となっております。

たくさんのご応募をお待ちしております。

 

 

 

 

 

調べる学習講習会

「図書館を使った調べる学習コンクール」の調べ方やまとめ方をサポートする講習会が開催されます。

下記リンクよりご確認ください。

このページに関するお問い合わせ先

教育委員会教育部 読書推進課

電話 :0123-36-1545
ファックス :0123-37-2184
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