令和4年度 第13回恵庭市小中学生調べる学習コンクール

更新日:2022年11月29日

しらべるくんのイラスト
恵庭市小中学生調べる学習コンクールの文字イラスト
たくさんの本のイラスト

調べる学習コンクール表彰式 講評 審査委員長 恵み野中学校 丸山真嗣典

 入賞されたみなさん、誠におめでとうございます。今年度の応募数は、小学生157点、中学生191点、合計348点と、多くの作品が寄せられました。その中から選ばれた12の作品について、良かった点を含めた感想を述べさせていただきます。

(受賞作品の紹介と合わせてご覧ください)

調べることやまとめを進めるにあたり、各学校の先生方のご指導やご家庭の協力や助言があったことと思います。一緒に調べたり、つくったり、まとめたりする過程で家族の会話があり、絆が深まっていくことは、恵庭市民憲章にうたわれてる「なごやかな家庭」「知性を高め、かおり豊かな文化のまち」づくりにつながっていくと思います。最後に、恵庭市のこどもたちがこれからも身の周りのことに興味をもち、たくさんの本と出合う中で豊かな心が養われることを希望し、本取り組みを支えていただいた全ての方にお礼を申し上げ、審査委員長のまとめとします。

令和4年度入賞作品・講評

各作品は、表紙の下の作品名をクリックするとご覧になれます

市長賞

小学生の部

なぞにせまれ‼マイクロチップ ~小さな命と大きな技術~

「なぞにせまれ‼マイクロチップ

~小さな命と大きな技術~」

柏小学校6年

網澤 なの花さん

《講評》

 自分の家に来た愛犬に埋め込まれたマイクロチップから調査を始めたことや内容の濃さ、実際に動物病院行って先生にインタビューするなど幅広い調査方法等、全てにおいて他の作品を凌駕していると評価しました。予想を立てて、調べ方を考え、複数の資料や情報を活用して考察をし、自分の考えをもとにまとめるという調べ学習のお手本のような作品でした。

中学生の部

ブルーカーボンが地球を救う? ~温暖化対策と海の豊かさの回復~

「ブルーカーボンが地球を救う?

~温暖化対策と海の豊かさの回復~」

恵北中学校3年

中山 拳伸さん

《講評》

 昨年度調べた「海洋プラスチック」の問題から発展させ、地球温暖化(原因)が破壊的な台風や発達した低気圧の増加という気候変動(結果)に結びつき、それが海洋環境の危機に瀕していることを順を追って調査しているとっても完成度の高い作品です。地球温暖化をくいとめてくれるブルーカーボンについて図書館の書籍23冊、個人書籍7冊という本気度がわかる「調べる学習コンクール」のお手本のような作品でした。
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教育長賞

小学生の部

車の名札 ナンバープレート

「車の名札 ナンバープレート」

恵み野旭小学校4年

白鳥 弥生さん

《講評》

調べる動機が「札幌ナンバー以外のナンバーが好きで、えりも町のナンバーがなぜ室蘭ナンバーなのか?」という疑問をもち、「ナンバープレートの役割は名札」としっかりした自分の考えから調査を進めていました。自分の目線で全国のナンバープレートから「見たことある地名リスト」をまとめたり、最後に恵庭市のかわいらしい「ご当地ナンバー」を考えてくれるなどふるさと愛あふれる作品でした。

中学生の部

災害と防災 ~私達にできること~

「災害と防災

~私達にできること~」

恵庭中学校2年

袴田 梨乃さん

《講評》

きっかけはテレビで川の氾濫や地震、大雨のニュースから自分が被害に遭うかもしれないと自分の事として考え、災害の種類(地震、津波、噴火等)・特徴・被害状況について調査を進めていました。恵庭市で直下型地震が起こったら大きな被害(震度6強で全壊415,半壊2499)になることも大変分かりやすくまとめていました。最後のまとめでは、災害は身近に起こりうることや災害の種類に合わせて安全な行動や判断が必要であること。また、袴田さんの「被害を受けた地域でボランティアをしたい」という共助の精神には大変感動しました。

学校図書館活動推進協議会長賞

小学生の部

ぼくらの身近な災害について

「ぼくらの身近な災害について」

和光小学校4年

宮田 健成さん

《講評》

大雨の被害や桜島の噴火のニュースから関心を抱き、自分の住んでいる恵庭でも起こりうる災害である地震・火山噴火(樽前山)・洪水について恵庭市防災マップや防災ガイドブック等を参考にして調査しまとめていました。また、後半では「新聞ぐつ作成」や「我が家のハザードマップづくり」、「自分の家の食料備蓄」と身近なものへ結び付けてまとめている素晴らしい作品でした。

中学生の部

不思議な水

「不思議な水」

恵み野中学校2年

来本 夏瑚さん

《講評》

私たちの身近な「水」について調査を始め、日本では一日にどれくらいの水(4人家族で1,000L:ペットボトル500本)を使っていて、世界では水道水を安心して利用できるのは9か国と2都市だけで日本のように安全に水が飲める国は少ないという事実をわかりやすくまとめていました。調査の中で「全国水質ランキング」は「全国水道料金ランキング」の高い都道府県と近いということを考察する等、資料・情報をもとに自分の考えをまとめるなど素晴らしい作品でした。

審査委員長賞

小学生の部

みつけた!ぼくのえにわとふくしまのいきものずかん

「みつけた!ぼくのえにわとふくしまのいきものずかん」

恵み野小学校1年

一戸 奏佑さん

《講評》

ぼくの住んでいる恵庭とおばあちゃんの家のある福島との生き物を、しっかりした調査方法に基づいて比較するという大作でした。恵庭の地図と福島の地図を丸シールで貼ってとってもわかりやすく示されていたり、見つけた生き物を「日付・天気・気温・場所」と写真でとってもわかりやすくまとめていました。調査しているうちに「葉っぱの多い場所に生き物がいるのではないか」という仮説を立てて調べるなど、1年生とは思えない作品でした。

中学生の部

死んだらその後は?

「死んだらその後は?」

恵明中学校2年

佐川 睦日さん

《講評》

このタイトルで非科学的なことについて、真面目に考え、調べたことに敬意を表したいと思います。人が誰でも通る『死』について、そもそも「死ぬ」とは、「死後の肉体」はどうなる(私は個人的に「死臭」に近い臭いの作り方に興味をもちました)。各宗教から「死んだ人はどうなる」、「死後の世界」…と調べていくうちに佐川さんがどんどん面白くなっていった感じが伝わってくる作品でした。

奨励賞

小学生の部

人と人がつなぐヘアドネーション

「人と人がつなぐヘアドネーション」

柏小学校5年

早川 里莉杏さん

《講評》

調査するきっかけが、「友達が病気になって髪の毛がなくなったこと」やこのレポートから一人でも多くの人に「ヘアドネーション」をしてほしいという心優しい気持ちからスタートしています。記述もとてもわかりやすく、ヘアドネーションの説明や進め方、また早川さん自身が2019年と2022年に2回実施しているところにとても説得力がありました。まとめで1つのウイッグを作るのに30人ぐらいの寄付が必要ということで「ヘアドネーションは子どもから大人まで誰でもできるボランティア」と感動的に閉めています。

トマトのけんきゅう

「トマトのけんきゅう」

若草小学校2年

戸塚 大心さん

《講評》

色鉛筆を使ったきれいなトマトのイラストは、読むものを引きつけ戸塚くんは本当にトマトが大好きなんだなと思わせる作品でした。最初は「つぼみ」「花」「実」をしっかりと観察して丁寧に調査しているのがわかりました。後半は大好きなトマトの料理を実際に作っている写真を使って紹介するなど楽しく調べているのがわかりました。最後のまとめで「これからも大好きなトマトを食べ続けたい」と宣言する2年生らしい可愛い作品だったと思います。

中学生の部

水道水 ~世界の現状と水について~

「水道水

~世界の現状と水について~」

恵庭中学校1年

牧野 達也さん

《講評》

クイズ番組で「世界で水道水が普通に飲める国が何カ国あるか?」の答えに衝撃を受けて調査を始め、世界では水道水が飲めない国が多いのはなぜか、日本の水道水が安全な理由は、海外で水道水を使う場合の注意点等、調べる目的・方法・過程が明確に表現されていました。後半で「水道水をおいしくするコツ」ということで5つの実験をして、牧野君は『冷やして飲むのが一番』という結論を導いてくれて、楽しく調べられたことがわかる作品でした。

クラゲ(水母)について

「クラゲ(水母)について」

恵庭中学校3年

後藤 ひまりさん

《講評》

調べるきっかけがとてもおもしろく、「水族館に行ったときにクラゲだけよくわからなかったから」から後藤さんは興味がわいたそうです。クラゲとは何か、クラゲの分類、クラゲの生と死など調べる過程に、主体的な学ぶ喜びが「かわいくてとっても上手なイラスト」と共にちりばめられていて、とっても楽しい作品になっています。

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電話 :0123-36-1545
ファックス :0123-37-2184
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