KDBシステムを活用した健康課題の把握
恵庭市では、介護予防事業および保健事業を展開する上で、KDBシステム(国保データベースシステム)等を活用し、データ分析・健康課題の把握を行っています。KDBシステムとは、国保連合会が保険者(市町村)の委託を受けて行う各種業務を通じて管理する「特定健診・特定保健指導」「医療(後期高齢者医療を含む)」「介護保険」等の情報を活用し、統計情報や個人の健康に関する情報を提供し、保険者の効率的かつ効果的な保健事業の実施をサポートする目的として構築されたシステムです。
1.平均余命・平均自立期間
恵庭市の平均寿命は、男性は82.2年で国の81.1年、道の80.3年より長い状況です。女性は88.3年で、国の87.1年、道の86.4年より長い状況です。平均自立期間は、男性で81.1年、女性で85.8年で、国・道より長い状況です。
介護などで日常生活に制限のある期間(平均余命と平均自立期間の差)は、男性は1.1年、女性は2.5年です。
※平均寿命と平均余命:平均寿命は0歳時点での平均余命のこと。平均余命は、ある年 齢の人々が、その後何年生きられるかの期待値。
※平均自立期間:0歳の人が要介護2の状態になるまでの期間。
2.一人当たりの医療費と入院医療費の割合
恵庭市の後期高齢者の入院一人当たりのR4~R6年の医療費は横ばいで、国と比べて令和6年度は9,520円多い状況です。また外来一人当たりの医療費も横ばいで、国と比べて令和6年度は110円多い状況です。また、入院費と外来費に占める入院医療費の割合は、国と比べて5.3%高い状況ですが、国との差は縮小傾向です。病気が重症化し、入院治療を要する状況になってから受診する方が多い状況と考えられます。特に生活習慣病は自覚症状が乏しいので、定期的な健診と早期受診が大切です。
3.要介護・要支援認定者の有病状況

要介護または要支援の認定を受けた人のうち、特に予防すべき重篤な疾患の有病状況は「心臓病」56.6%、「脳血管疾患」19.7%となっています。また、重篤な疾患に発展する可能性のある基礎疾患の有病状況をみると、「糖尿病」は26.1%、「高血圧症」は50.4%、「脂質異常症」は32.4%となっており、介護予防の観点からもこれら生活習慣病の対策が大切です。
4.70歳時点における性別にみた「痩せ」と「骨粗鬆症」
| R1 | R2 | R3 | |
| 痩せ | 38 | 37 | 43 |
|
骨粗鬆症者 |
7 | 5 | 6 |
| 男性 | 0 | 0 | 1 |
| 女性 | 7 | 5 | 5 |
「筋・骨格関連疾患」としては骨障害や関節障害などが含まれ、『骨粗鬆症』もそのひとつです。恵庭市においては骨折による医療費が多くかかっており、医療費の適正化、介護予防の観点からも骨密度の維持や骨粗鬆症・骨折の予防が大切といえます。
恵庭市でR1~R3に70歳を対象に実施したアンケートをもとに「痩せ(BMI18.5未満)」の方の診療報酬明細書を参照したところ、2494名から回答が得られ、そのうち118名が『BMI18.5未満(痩せ)』という結果でした。118名のうち12名は70歳以前に「骨粗鬆症」と診断されており、12名を除いた106名のうち20名は70歳以降3年以内に「骨粗鬆症」と診断されていることが分かりました。特筆すべきは、『痩せ』の判定も『骨粗鬆症』と診断を受けていたのもその多くが「女性」であったということです。
一般的に女性は性ホルモンの影響により男性と比較し骨密度が低下しやすいとされます。骨粗鬆症は低体重予防やリスクとなる生活習慣病の改善、食事・運動の取り組みにより骨粗鬆症を予防、骨密度検診により早期発見・治療を開始することが重要です。
5.死亡の状況
恵庭市の死因別死亡率(人口10万人に対する死亡率)は、高い順に悪性新生物、心疾患(高血圧性除く)、脳血管疾患、老衰、肺炎となっています。全道と比較すると、いずれも低くなっています。また、全国と比べると悪性新生物と肺炎は高く、心疾患、脳血管疾患、老衰は低くなっています。
恵庭市では、KDBデータ分析をはじめとする保有データを、介護予防事業や保健事業、地域ケア会議等、さまざまな機会に活用し、市民や関係者の皆様とともに健康寿命の延伸に向けて事業を推進して参ります。同時に、一体的実施事業において企画や評価に役立てていきます。

保健福祉部 介護福祉課
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保健福祉部 保健課
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更新日:2026年03月27日