骨髄バンクのドナー登録について

更新日:2023年09月22日

骨髄バンク事業について

白血病や再生不良性貧血などの難治性血液疾患の治療には、造血幹細胞移植が有効です。造血幹細胞移植には、患者さんとドナーの白血球の型(HLA型)が一致しなければなりませんが、このHLA型が一致する確率は兄弟姉妹で4人に1人、それ以外では数百人から数万人に1人と非常にまれなため、造血幹細胞移植を受けられない患者さんが少なくありません。

造血幹細胞移植について

白血病などの病気は、造血幹細胞に異常が起こり、正常な血球を造れなくなるため貧血や免疫不全などが起こります。造血幹細胞移植は、病気に冒された造血幹細胞を健康なものに置き換える治療法です。

造血幹細胞を骨髄から採取して移植する治療法が骨髄移植で、末梢血から採取して移植する治療法が末梢血幹細胞移植、さい帯血から採取して移植する治療法がさい帯血移植です。

ドナー登録とは

造血幹細胞(骨髄・末梢血幹細胞)の提供希望者が、HLA型などを骨髄データセンターに登録することをいいます。登録されたHLA型が患者と一致した方がドナー候補者として選ばれます。

日本で非血縁者間の骨髄移植や末梢血幹細胞移植を必要としている患者さんは、毎年少なくとも2,000人を数えます。一人でも多くの患者さんを救うには、一人でも多くのドナー登録が不可欠です。

ドナー登録できる方

·         骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方。

·         年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方

·         体重が男性45kg以上、女性40kg以上の方

※血圧、病気の既往症などによって登録できない場合があります。

※骨髄・末梢血幹細胞を提供できる年齢は、20歳以上、55歳以下です。

ドナー登録をするには

ドナー登録を希望される方は、ドナー登録のしおり「チャンス」を読み、内容を十分に理解したうえで、「骨髄バンクドナー登録申込書」に必要事項を記入し、お近くの登録窓口かドナー登録会に持参してください。「チャンス」は、公益財団法人日本骨髄バンクホームページ、登録受付窓口及び保健センターにてお配りしています。

登録に要する時間は約15分で、約2mLの採血を行い、白血球の型を調べます。検査に費用はかかりません。

ドナー登録のしおり「チャンス」は下記をご参照ください。

ドナー登録後から提供まで

(1) ドナー候補者になったら
患者さんとHLA型が適合すると、ドナー候補者として選ばれたというお知らせの書類が届きます。ご本人の提供意思とご家族の意向、日程や健康状態等についてのアンケートにご回答いただきます。

(2) コーディネートと確認検査
確認検査では、コーディネーターが面談して詳しい説明を行い、医師が医学的な説明と問診をします。提供の意思に変わりがない場合は、健康状態等を確認するための採血をします。

(3) 最終同意
ドナーに選ばれると、コーディネーターと医師が、立会人同席のもとドナー候補者とご家族の最終的な提供意思を確認します(最終同意)。
※最終同意後は、患者さんの命にかかわるため、提供意思の撤回はできません!

(4) 健康診断
骨髄・末梢血幹細胞提供の約1カ月前に、採取する病院で医師による詳しい健康診断が行われ、安全な採取に備えます。

(5) 採取の準備
【骨髄提供の場合】
採血後の貧血を軽減するため、血液を事前に採血しておきます。
【末梢血幹細胞提供の場合】
末梢血中(全身に流れている血液)に造血幹細胞を増やすための薬を注射します。

(6) 入院
【骨髄提供の場合】
3泊4日程度の入院をすることになります。
【末梢血幹細胞提供の場合】
○注射を入院で行う場合
4泊5日~6泊7日程度の入院をすることになります。
○注射を通院で行う場合
数日間通院した後、1泊2日~3泊4日程度の入院をすることになります。

(7) 採取
【骨髄提供の場合】
全身麻酔の上、腸骨(腰の骨)に針を刺し、造血幹細胞を採取します。
【末梢血幹細胞提供の場合】
血液成分を分離する機器を使って、造血幹細胞を採取します。

↓↓↓↓↓ 骨髄・末梢血幹細胞が患者さんのもとへ ↓↓↓↓↓

(8) 採取後、数日以内で退院
採取後は数日以内で退院し、日常生活に戻ることができます(採取方法によって異なります)。退院後は、定期的にコーディネーターが電話で健康状態を確認し、ドナーの健康状態を体調が回復するまでフォローアップしていきます。

骨髄・末梢血幹細胞提供者となった者等に対して、奨励金を交付する支援事業があります。

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保健福祉部 保健課

電話 :0123-25-5700
ファックス :0123-25-5720
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