五種混合ワクチンの定期接種が始まります

更新日:2025年04月01日

令和6年4月から、現行の四種混合(ジフテリア・百日咳・ポリオ・破傷風)ワクチンにヒブ感染症(Hib)を加えた五種混合ワクチンが定期接種となりました。なお、当面の間は四種混合ワクチン及びヒブワクチン(単独)の接種も行われます。

注意:5種混合ワクチンによって、ポリオ、百日せき、破傷風、ヒトインフルエンザ菌感染症(Hib感染症)、ジフテリアのような重篤な疾患の予防ができます。生後2か月から初回の接種を行い、一定期間を経て追加の接種を行います。

ワクチンの効果

1つのワクチンで5つの感染症を予防する効果が期待できます。それぞれの感染症に対する効果として知られているのは、以下の通りです。

  • ポリオに対して、ワクチン接種により、99%の方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
  • 百日せきの罹患(りかん)リスクを、ワクチン接種により、80~85%程度減らすことができると報告されています。
  • 破傷風に対して、ワクチン接種により、100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
  • ジフテリアに対して、ワクチン接種により、罹患リスクを95%程度減らすことができると報告されています。
  • Hibによる髄膜炎や髄膜炎以外の侵襲性感染症を減少する効果が期待できます。Hibワクチンは我が国を含め世界の多くの国々で現在使用されており、その結果、Hibによる髄膜炎症例は激減しています。2008-2010年とHibワクチン定期接種化後の2014年を比較すると、インフルエンザ菌髄膜炎の5歳未満人口10万人あたり罹患率が、7.7から0.0に100%減少し、インフルエンザ菌による髄膜炎以外の侵襲性感染症の罹患率が5.1から0.5に90%減少しました。

接種の対象者とスケジュール

令和6年度以降、5種混合ワクチンを主に用いることとしています。

5種混合ワクチンを用いる場合

  • 対象者:生後2か月~生後90か月に至るまでの間にある者
  • 初回接種:生後2か月~7か月に至るまでの期間を標準的な接種期間として、20日以上(標準的には20~56日まで)の間隔をおいて3回接種します。
  • 追加接種:初回接種終了後6か月以上(標準的には6~18か月まで)の間隔をおいて1回接種します。

     

4種混合ワクチンを用いる場合

  • 対象者:生後2か月~生後90か月に至るまでの間にある者
  • 初回接種:生後2か月~12か月に至るまでの期間を標準的な接種期間として、20日以上(標準的には20~56日まで)の間隔をおいて3回接種します。
  • 追加接種:初回接種終了後12か月以上(標準的には12~18か月まで)の間隔をおいて1回接種します。

     

単味のHibワクチンを用いる場合

Hibワクチン単味を用いた場合は以下のようなスケジュールで実施します。(1)が標準的なスケジュールです。なお、細かいルール等の詳細については母子健康手帳、自治体または接種を受ける医療機関に確認してください。

(1)初回接種開始時に生後2か月~7か月のお子さん

  • 初回接種:生後12か月までに、27日以上(標準的には27~56日まで)の間隔をおいて3回接種します。
  • 追加接種:初回接種が終わった後、最後の接種から7か月以上(標準的には7~13か月まで)の間隔をおいて1回接種します。


(2)初回接種開始時に生後7か月~12か月のお子さん

  • 初回接種:生後12か月までに、27日以上(標準的には27~56日まで)の間隔をおいて2回接種します。
  • 追加接種:初回接種が終わった後、最後の接種から7か月以上(標準的には7~13か月まで)の間隔をおいて1回接種します。

(3)初回接種開始時に1~5歳のお子さん

  • 1回接種します。

注意:四種混合ワクチン及びヒブワクチンで接種を開始された方は、引き続き四種混合ワクチン及びヒブワクチンを決められた回数接種してください。

使用するワクチン

  •  令和6年4月以降、1期では5種混合ワクチンを用いた接種をします。
  • 5種混合ワクチンとは、ジフテリアワクチンを、百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の各ワクチンと混合したワクチンです。

ワクチンの安全性

国内で行われた5種混合ワクチンの臨床試験において報告された、頻度の高い副反応は以下のとおりです。

  • 阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5℃以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、および接種部位の腫脹が30.1%でした。
  • KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、および接種部位の腫脹が38.1%でした。
  • 5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高いことについては、審議会において、他のワクチンとの同時接種の影響があり得る等の指摘がありますが、5種混合ワクチンに係る安全性について大きな懸念は指摘されておりません。

5種混合ワクチンの、その他の副反応に関する情報については、下記の厚生労働省のホームページをご覧ください。

接種を受けられない方

以下の方は、接種を受けることができません。

  • 5種混合ワクチンの成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方

また、以下のような場合は接種を受けることができませんので、治ってから受けるようにしてください。

  • 発熱している。
  • 重篤な急性疾患にかかっている。

接種に注意が必要な方

以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。

  • 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
  • これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
  • けいれんを起こしたことがある方
  • 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 5種混合ワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方

接種料金について

無料(下記の指定医療機関で接種した場合)

指定医療機関一覧

医療機関一覧
医療機関名 電話 住所
石川こどもクリニック 34-3335 恵庭市漁町45
カリンバこどもクリニック 39-3900 恵庭市黄金南5丁目3-8
産婦人科・小児科クリニック[リブ] 32-0181 恵庭市住吉町1丁目8-10
恵み野病院 36-7555 恵庭市恵み野西2丁目3-5

 注意:接種を希望される方は各医療機関に予約をお願いいたします。

このページに関するお問い合わせ先

保健福祉部 保健課

電話 :0123-25-5700
ファックス :0123-25-5720
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