(仮称)花と緑の文化センター構想を策定しました

更新日:2025年06月20日

「花のまちづくり」を長年にわたり推進してきた恵庭市は、そのさらなる発展を目指しています。2022年(令和4年)に盛況のうちに終了した「ガーデンフェスタ北海道2022」を契機に設置された「ガーデンフェスタその後検討懇談会」からの提言を受け、中長期的な取り組みを本格的に推進するため、2025年(令和7年)6月に本構想を策定しました。

1 経緯(背景)

恵庭市は60年以上にわたり市民が主体となった「花のまちづくり」を推進し、「都市景観大賞」や「緑の都市賞」などを受賞し、「花のまち“恵庭”」として全国的に知られるようになりました 。
その成果は、2022年(令和4年)に開催された「第39回全国都市緑化北海道フェア(ガーデンフェスタ北海道2022)」として結実しました 。
ガーデンフェスタ終了後、その成果を一過性のものとせず、新たな「花のまちづくり」を進めるため、「ガーデンフェスタその後検討懇談会」が設置され、今後の施策について様々な提言がなされました 。
恵庭市はこれらの提言に基づき、2023年(令和5年)度より本格的な取り組みを開始しています 。
特に、「中間支援機能の検討」については、「(仮称)恵庭市花と緑の文化センター設立検討会」が設置され、検討が進められてきました 。
「ガーデンフェスタその後検討懇談会」の提言に基づく事業実施状況として、速やかに実施を検討するものと中長期的な取り組みとして検討するものが挙げられています 。速やかに実施を検討する取り組みには、記念プレートの設置、はなふるでの花のまちづくりの歴史紹介パネル設置、花とくらし展の継続開催、テーマソングの放送、近隣ガーデンとの周遊事業、市民ボランティアによる植栽活動、テーマソングの活用(小中学校、市役所電話待受け音、防災無線)、サポーターズクラブ活動の継続、市民参加花壇の整備、ハンギングバスケットの展示、記念日の制定、記念日の木の指定、広報活動、ガーデナー講習会などがあります 。中長期的な取り組みとして検討するものには、中間支援機能の検討(相談窓口、はなふる景観管理、ガーデナー等研修)、モニタリングの実施、観光事業の検討が挙げられています 。

2 目的

本構想は、「はなふる」を核とした中間支援機能の確立によって、新たな市民の参加、観光客の増加、そして「はなふる」の持続的な運営を実現し、最終的には恵庭市全体の「花のまちづくり」をさらに推進することを目的としています 。
期待される効果として、「新たな市民の参画(次世代の育成)」、「観光事業の推進による交流人口の拡大」、「はなふるの持続可能な運営を通じ、市内全域への『花のまちづくり』の更なる推進」が挙げられています 。
提言の趣旨としては、花のまちづくりに係る相談、市民と行政の調整、啓発を行う中間支援機能の検討により、「はなふる」の賑わいを創出し、「花のまちづくり」への参画のきっかけづくりを行うこと 。
「花のまちづくりプラン」のさらなる推進に向けた取り組みを進めるため、行政、専門家、市民が協働で現状を確認し、今後の方針を決めていく機会を検討すること 。
「花のまち恵庭」のシンボルである「はなふる」を拠点とした市内周遊や道内の庭園周遊など、花の観光事業の推進に向けた取り組みを進めること 。
「役割・機能イメージ」では、現在、花と緑に関する相談や依頼が複数の団体に分散し、団体間の連携が不足している状況が示されています 。中間支援機能の確立により、相談・依頼の一元化、ノウハウの複合的な活用、課題解決の円滑化、団体間の連携活性化、課題の共有と新たな事業の創出が期待されています 。

3 中間支援機能の確立に向けた取組み

(1)基本的な考え方
「はなふる」に中間支援機能を持たせ、「花・緑・ガーデン」を活用した賑わいの創出を図るとともに、その活動を通じて「花のまちづくり」への参画のきっかけづくりを行い、次世代の担い手づくりを進めます 。活動範囲については、「はなふる」から市内全域へ拡大することを目指します 。
(2)運営体制の構築
・運営組織設立までの体制: 検討会のメンバーや「はなふる」の指定管理者などを中心とした「運営組織設立準備会」を発足し、事業内容、人材育成、自主財源の確保などについて議論・検証を行い、持続可能な組織の設立を目指します 。恵庭市は運営補助として職員派遣などの人的支援を検討し、地域おこし協力隊の配置も予定しています 。
・運営組織設立後の組織体制: 運営組織設立後は、事業計画に基づく各種事業を実施するとともに、これまで市が担ってきた機能の一部についても受託事業として実施することで、安定的な運営を目指します 。恵庭市は引き続き、地域おこし協力隊の隊員配置や市職員の派遣などによる人的支援を検討します 。
(3)中間支援機能を担う(仮称)花と緑の文化センターの名称
2025年(令和7年)度より花と緑に関する相談窓口を試行的に実施することから、検討会において、「(仮称)花と緑の文化センター」をベースに、「かるぷら(culture plowers)」という名称案が提案されました 。これは「文化を耕す人々」という意味が込められており、「恵庭市の花のまちづくり」を市の文化と位置づけ、市民皆で未来に繋げていくことを目指します 。
(4)取組みのスケジュール(案)
2022年(令和4年)6月25日から7月24日にガーデンフェスタ北海道2022が開催され、同年10月17日から12月15日にガーデンフェスタ北海道2022その後検討懇談会が開催され、提言書が恵庭市に提出されました 。2024年(令和6年)3月26日から2025年(令和7年)3月25日にかけて「(仮称)花と緑の文化センター設立検討会」が開催され、試行事業が着手される予定です 。運営組織設立準備会が発足し、運営組織の設立は2027年(令和9年)を目指しています 。

4 試行事業の実施について

(1)花と緑に関する相談窓口運営事業:
概要:市民が花や樹木の育て方、庭づくり、町内会などの団体が公園等の公共施設にある花壇の植栽や管理方法を気軽に相談できる窓口を「はなふる」に設置します 。
実施計画:夏季(4月~11月)は月2回、冬季(12月~3月)は月1回、はなふる暮らしを恵む庭で開設し、電話による事前聞き取りと当日の相談窓口対応を行います 。
(2)はなふる景観管理事業:
概要:「はなふる」を市民の憩いの場であり、恵庭市の花の観光拠点とするため、四季折々の花や樹木の美しさなど公園全体の景観維持に取り組みます 。管理の現状と問題点を共通認識とするためにウォークスルーを実施します 。
実施計画:年3回程度(有識者を交えた会議)開催し、恵庭市(花と緑・観光課)、株式会社ガーデンシティ恵庭、恵庭まちづくり協同組合、株式会社園建、株式会社サン・ガーデン、市民や花関係団体、有識者(愛植物設計事務所 山本紀久氏、株式会社ドーコン 福原賢二氏、はなふる設計者、ガーデナーなど)が参加します 。
(3)ガーデナー等研修事業:
概要:「はなふる」のコンセプトや植栽管理手法が全国のガーデナーや公園の植栽管理担当者の注目を集めていることを踏まえ、これらの人々を対象とした視察研修を受け入れ、学びの場を提供します 。また、市外の花や緑に関わる団体へ働きかけを行い、市民との交流・学習を目的とした研修事業を実施します 。
実施計画:市内視察受入調査(視察等受け入れシートの作成・配布、協力依頼、集約・分析)、はなふるを活用した研修事業の実施、市外花関係団体との交流・研修事業の実施を行います.

5 行政が担う役割

恵庭市は、(仮称)花と緑の文化センターにおける中間支援機能の確立に向け、以下の支援を行います 。 
(1)人材の確保: 地域おこし協力隊制度の活用などを通して専任の職員確保に向けた支援を行うほか、市職員等の派遣などによる支援も検討します 。
(2)活動拠点の確保: 「はなふる」内の施設を活動の拠点として提供します 。
(3)予算および財源の確保: 花のまちづくりの推進など、行政として取り組むべき公的な事業にかかる費用は、恵庭市の負担について検討します 。

このページに関するお問い合わせ先

経済部 花と緑・観光課

電話 :0123-33-3131(内線:2525)
ファックス :0123-33-3137

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