ヨーロッパ地域における「麻しん(はしか)」にご注意ください

更新日:2019年03月29日

 近年、ヨーロッパ地域において麻しん報告数の増加が確認されています。
 特に、イタリアとルーマニアにおける報告数の増加が顕著であることが、ECDC(欧州疾病対策センター)から発表されました。(注意1)

(注意1)ECDC 平成29年第32週感染症状況報告より

イタリアの状況

  • 本年8月4日の時点で4,087名の麻しん患者が報告されている。(昨年は年間861名)

ルーマニアの状況

  • 本年8月4日の時点で6,486名の麻しん患者が報告されている。(昨年は年間1,969名)

感染予防について

海外渡航者は次の点に気をつけましょう。

  1. 麻しんにかかったことが明らかでない場合、渡航前には、麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認し(注意2)、2回接種していない場合は予防接種を検討しましょう。
    (注意2)麻しんの既往歴や予防接種歴が不明の場合は抗体検査を検討しましょう。
  2. 帰国後2週間程度は麻しん発症の可能性も考慮して健康状態に注意しましょう。

麻しんについて

 麻しんとは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。
 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いといわれています。
 免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれています。
麻しんに感染すると、10日前後の潜伏期間を経て風邪様の症状が出ます。
 38~39℃の発熱、咳、鼻汁、結膜充血などの症状が3~5日続き、口中の頬粘膜に約1ミリメートル径の白色小斑点(コプリック班)が出現します。
 その後、耳後部、首等に発疹が現れ、全身に広がります。
 乳幼児では、下痢、腹痛等の消化器症状を伴うことが多くあります。

参考

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